WindowsXPにLinuxをインストールする手順【ライブCDから起動】

WindowsXP(以下WinXP)のサポートが終了してもう少しで1年になります。昔使っていたノートパソコン(SONY VAIO PCG-FR33)を捨てるのにもお金が掛かるし、WinXPのままインターネットに接続するのも危険、なによりすでに動作が重い。こんな状況を打開すべく、無料で使えるLinuxをインストールすることにしました。


※ここで使われている用語と、正式な用語とは異なっている場合があります。正確な名称・用語、その他すべての情報は公式サイトで確認してください。また、インストール手順などが詳しく説明されているサイトがたくさんあるので、難しくはないと思いますが、何かあったときはすべて自己責任でお願いします。

PCのスペック

CPU モバイルAMD Athlon XP 1800+ 1.533GHz
HDD 30GB
メモリ 256MB
グラフィック NVIDIA GeForce4 420 Go
USB 2.0

このスペックだと、DVDの再生はスムースですが、Youtubeの動画再生でカクつきます。(WinXP使用時)
発売日は2003年1月なので、大体12年前のかなり古いPCということになります。

使用用途と導入条件

Linuxwo導入しても実際に使うことがあるかわかりませんが、使うとしたらインターネットに接続してYoutubeなどの動画を見ることに使うと思います。

OSを選ぶ条件としては、メモリなどパーツの交換や増設が必要ないこと、無料で使えること、ユーザーが多いことの3つで選びました。

このくらい古いPCの場合、パーツの交換やOSにお金を掛けるくらいなら、買い換えたほうがコストパフォーマンスは断然いいということと、Windows以外のOSをまともに使ったことがないため、何かあったときにすぐに調べられるように、ユーザーの多いOSを選ぶことにしました。

この条件に当てはまったのがLinuxでした。

Linuxの種類

Linuxについては、公式サイトを見ていただいたほうが確実な情報が得られます。

ここでは、Linuxディストリビューションの中にDebian系・Red Hat系・Slackware系の3つがあり、その中にUbuntuやPuppy Linuxなどがあるというイメージが、なんとなくできていれば十分だと思います。

候補

PCスペックの低さから、選べるOSがかなり限られてきます。今回候補に挙がったのが、「Lubuntu」「Puppy Linux」の2つです。どちらも軽量なため非力なPCでも使用できそうな感じです。

今回はPuppy Linuxを試すことにしました。これで動作が軽ければLubuntuも試してみたいと思います。

インストールするための準備

WindowsとLinuxを1つのパソコンに入れて、インターネットに接続しない使い慣れたソフトをWindows、Youtubeなどインターネット接続するのはLinuxと言う風に使い分けることができます。

これを、デュアルブートと言う。(のかな?)

当初は、WinXPを削除してLinuxをインストールしようとしていたのですが、とりあえずは消さずに行きたいと思います。とはいえ、何が起こるかわからないため、ハードディスクに入っていたデータなど必要なものはバックアップを取っておいたほうがよさそうです。

このPCには筆ぐるめに住所録が入っていたので、そのデータだけCD-Rに保存しておきました。

Linuxのインストールと起動

Linuxは、CDやDVD、USBメモリなどから起動する方法と、HDDから直接起動する方法があります。

とりあえず、動作に慣れるまではCDからの起動にして、慣れてきたらHDDからの起動にしようと思います。さらに慣れたら、WinXPの削除も考えます。

CDにインストール(ライブCD)

パピーリナックス 日本語版から最新版または、PCに合ったバージョンをダウンロードします。
ダウンロードしたisoファイルをImgBurnなどを使ってCD-Rに焼き起動します。

CDからの起動はこれだけで可能でした。ちなみに、PuppyLinux431JPをダウンロードしました。

USB

USBから起動する場合は、BIOSの設定で起動する順番を変更する必要があるかも知れません。

HDD

HDDインストールは、「Frugalインストール」と「フルインストール」があります。が、素人にフルインストールは敷居が高そうです。

PuppyLinuxの設定

CDから起動したら、Youtubeで動画を見るためにインターネット接続の設定やフラッシュプレイヤーのインストールをしなくてはならない。

インターネット接続設定(有線)

中には、そのままインターネットに接続できる人がいるかもしれない。そのままでは接続できない場合は、「メニュー」の「セットアップ」から「ネットワークウィザード」を選択し設定することができる。

  1. インターネットコネクションウィザードの「ネットワーク又は無線LANでインターネット」を選択する。
  2. インターフェースで「eth0」を選択し、eth0ボタンをクリックする。
  3. インターフェースを設定で、自動DHCPボタンをクリックする。
  4. 「eth0ネットワークの設定に成功!」と出れば、インターネットに接続できます。

ブラウザとフラッシュプレイヤー

ブラウザは標準搭載のSeaMonkeyを使用します。しかし、このままでは動画の再生ができないため、フラッシュプレイヤーをインストールします。

  1. 「メニュー」の「セットアップ」から「Puppyパッケージマネージャ」を選択
  2. 左側の「デスクトップ」「システム」などが並んでいる中から「インターネット」を選択
  3. パッケージの「flashplayer-9.0.48.0」をクリック
  4. Installボタンをクリックして、puppy-4-officialから「ibiblio」を選んでダウンロード(ibiblio以外は試していません。)      
  5. 「次のパッケージがインストールされました」と出たら完了です。

SeaMonkeyを起動して、Youtubeに接続したら動画を再生できるようになっています。

ただし、少し重い。動画の再生や、ページの読み込みができないと判断したら、ブラウザが自動で閉じる。意外とあっさりと切れるためストレスは感じない。

日経Linux(リナックス) 2017年 1月号 [雑誌]

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